2026/06/18 15:05
Cacaraのマヌカエッセンスの原料の1つである、マヌカオイル。
近年、マヌカハニーと並んで注目を集めているのが「マヌカオイル」です。
マヌカは、ニュージーランド先住民であるマオリ族によって古くから薬草として利用されてきた植物です。葉や樹皮は日常の健康維持や肌のケアなどに活用され、その有用性は経験的に受け継がれてきました。
一方で、マヌカの有効成分や作用機序について科学的な研究が本格的に進められるようになったのは比較的最近のことです。特に1990年代以降、マヌカハニーの研究が世界的な注目を集めたことをきっかけに、マヌカオイルについても抗菌作用や抗炎症作用に関する研究が活発に行われるようになりました。
現在では、多くの研究者がマヌカハニーのみならず、マヌカオイルに含まれる成分やその働きに着目し、伝統的な知恵を現代科学の視点から検証する取り組みが続けられています。
研究で報告されている抗菌作用
2020年に学術誌「Pharmaceuticals」に掲載されたレビュー論文では、マヌカオイルに関する既存研究を総合的に分析しています。
その中で、マヌカオイルはさまざまな細菌に対して抗菌活性を示すことが報告されています。
特に、
- 黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)
- MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)
- ニキビの原因菌として知られる細菌
- 歯周病関連菌
などに対する研究結果が紹介されています。
研究者らは、マヌカオイルに含まれる「β-トリケトン類」と呼ばれる成分が、これらの作用に関与している可能性があると述べています。
抗炎症作用にも期待
マヌカオイルは抗菌作用だけでなく、炎症反応に関する研究も行われています。
細胞実験では、炎症に関与するTNF-α(腫瘍壊死因子α)という物質の放出を抑制することが確認されており、研究者らはマヌカオイルが炎症反応を穏やかにする可能性について報告しています。
こうした研究結果から、肌を健やかに保つためのスキンケア素材としても注目されています。
なぜ今、マヌカオイルが注目されているのか
世界的に抗生物質への耐性菌が増加していることから、新しい作用メカニズムを持つ天然由来成分への関心が高まっています。
レビュー論文の著者らは、マヌカオイルについて「豊富な試験管内研究(in vitro)が存在し、さらなる研究に値する有望な天然素材である」と評価しています。
まとめ
マヌカオイルは、ニュージーランドの自然が育んだ植物由来のエッセンシャルオイルです。
研究では抗菌作用や抗炎症作用に関する報告が数多く発表されており、スキンケアやウェルネス分野でも注目を集めています。
まだ医療用途として十分な臨床データが蓄積されている段階ではありませんが、自然由来の素材として今後の研究が期待される成分のひとつと言えるでしょう。
【参考文献】
Mathew C, et al. Mānuka Oil—A Review of Antimicrobial and Other Medicinal Properties. Pharmaceuticals. 2020;13(11):343.
